我ら家族が通う少林寺拳法の道院も1/4に稽古始め。
毎年鎮魂行の後、先生からのお話がある。
時事的なことから先生が感じたこと、これからの1年の稽古に、
人生についてお話されるわけなんですが・・・。
その日は地元新聞にも掲載されてた記事から~
【置かれた場所で咲きなさい】の著者であり、
2016.12.30に89歳で死去された・・・
ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんのお話でありました。
(出典:junshin-80th.seesaa.net)
渡辺さんは九歳の時に、二・二六事件(昭和十一年二月二十六日、
陸軍の一部青年将校らが急激な国粋的変革を目ざし、
部隊を率いて首相官邸などを襲い、叛乱を起した事件)のテロで
陸軍教育総監だった父親を目の前で殺されたという体験をしています。
(出典:刻々を生きる自分を生きる)
「私も、目の前1メートルの所で43発の弾を撃たれた
父が死んでゆく姿を見て、今日まで生きておりますと。
そして自分なりの花を咲かせる努力をして参りましたと」
後にお話されています。
18 歳でキリスト教の洗礼を受け、
聖心女子大から上智 大学大学院修了。
29 歳でナミュール・ノートルダム修道女会に入会。
ボストン大学院で博士号修得。
36歳でノートルダム清心女子大学学長に抜擢されます。
そして・・・後の著書【置かれた場所で咲きなさい】
が大ベストセラーとなりました。
50歳でうつ病、60代半ばで膠原病を患い、治療で
使用したステロイドの副作用から骨粗しょう症になって
圧迫骨折等で
身長が14cmも縮んだそうです。
壮絶な人生体験のなかで、渡辺さんはある神父さんから
もらった一つの詩に心を打たれたそうです。
「神様がお植えになったところで咲きなさい。
咲くということは仕方がないとあきらめるのではなく、
笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです」
(出典:渡辺和子さん : 教育を語る : 子ども応援便り)
毎年4月に入学してくる学生たちの中には、
この大学を第一志望としていなかった人も何人か必ずいて、
私は「仕方なく入って来た」とわかる学生たちの顔を見ながら考えます。
人生は、いつもいつも第一志望ばかり叶えられるものではありません。
そして必ずしも、第一志望の道を歩むことだけが、
自分にとって最良と言えないことだってあるのです。
(出典:渡辺和子・挫折したからこそ出会えるものがある | PHPオンライン 衆知|PHP研究所)
渡辺和子さんのお話を先生から聞きながら私はこう思いました。
”宗教は違えど、これって少林寺拳法の金剛禅の教えにもある”
・・・少林寺拳法は禅の教えにあります。
”禅の教え”とは、明日(未来)の事、過ぎ去った過去の事
より~”今、現在の事”を考える。
”今をしっかり生きる事”
自分の置かれている場所~
仕事であったり、家事であったり、
学生ならば勉学ですよね。
そこで”しっかり努力をしなさい”
”先ずはそのことに打ち込みなさい”って事なんだなと
受験生であるうちの長男に目をやりながら先生は
「そうなんだぞ」
長男も・・・
「はい!」
帰路につく車の中でも、うちの息子たちと
いろいろと話しました。
この本、是非買って読んでみたいですね!